豊臣秀吉の家臣は、織田信長の家臣団を受け継ぎつつ、自らの知行や才能登用によって急拡大した大名・武将・奉行・旗本衆など多彩な顔ぶれで構成されています。以下では、有名どころからあまり知られていない人物まで、できるだけ多く・詳しく紹介します。
🔹豊臣政権を支えた主要家臣団
【五大老】
豊臣政権の最高指導機関。秀吉死後、政権を補佐する立場。
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徳川家康：三河出身。関東250万石。最終的に豊臣家を凌駕し、江戸幕府を開く。
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前田利家：加賀100万石。槍の又左。晩年まで豊臣家を守る姿勢を示す。
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毛利輝元：安芸・長門120万石。中国地方の大大名。関ヶ原では西軍総大将。
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上杉景勝：越後・会津120万石。直江兼続を重用。秀吉の信任厚い。
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宇喜多秀家：備前57万石。若年ながら抜擢。関ヶ原では西軍主力。
【五奉行】
政務の中枢を担った奉行衆。
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石田三成：近江出身。行政・兵站の才覚に優れ、関ヶ原西軍の中心人物。
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増田長盛：紀伊出身。文治派。関ヶ原では東軍に転じ生き延びる。
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浅野長政：近江出身。豊臣秀長の与力から出世。東軍に属し、浅野家は存続。
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前田玄以：丹波出身。もと僧侶。京都所司代を務め、調停役となる。
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長束正家：近江出身。検地の実務に通じる。関ヶ原で西軍に付き改易。
【三中老】
五大老・五奉行の補佐役。
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堀尾吉晴：信長以来の武将。後に松江城主。
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中村一氏：播磨出身。豊臣政権で要職に就く。
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生駒親正：讃岐17万石。中老として調整役。
🔹豊臣家を支えた重臣たち
【秀吉の一門・縁戚】
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豊臣秀長：弟。大和郡山100万石、実務に長け「小一郎殿なくして政道成らず」と評される。
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豊臣秀次：甥。関白を継承するも後に失脚。
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豊臣秀勝（羽柴秀勝）：甥。賤ヶ岳合戦などで功績。
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加藤嘉明：水軍の将。伊予20万石。関ヶ原東軍。
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福島正則：甥筋。勇猛果敢な武将。安芸49万石。関ヶ原東軍。
【賤ヶ岳の七本槍】（秀吉初期の武功派）
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加藤清正：熊本52万石。朝鮮出兵で武功。築城の名手。
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福島正則：上記。
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片桐且元：豊臣家の家老格。大坂の陣では講和役を担う。
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脇坂安治：淡路3万石。関ヶ原で東軍に転じる。
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加藤嘉明：上記。
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平野長泰：摂津出身。摂津・大和で大名に。
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糟屋武則：筑前出身。のち改易され知名度低い。
【他の勇将・知将】
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黒田孝高（如水）：知略の将。嫡子長政は福岡藩52万石を領す。
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竹中重治（半兵衛）：稀代の軍師。早逝。
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竹中重門：半兵衛の子。大名として存続。
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蜂須賀正勝（小六）：美濃出身。阿波国徳島25万石。
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蜂須賀家政：正勝の子。豊臣家に仕えるも後に徳川寄り。
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大谷吉継：近江出身。智勇兼備。関ヶ原で西軍に殉ず。
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前野長康：尾張出身。秀吉子飼い。武功多し。
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堀秀政：美濃出身。信長～秀吉に仕え「名人久太郎」と称される。
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堀直政：その子。越前北ノ庄藩主。
【奉行・行政官】
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片桐貞隆：且元の兄。大坂城石垣普請を担当。
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増田長盛：前述。
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石田正澄：三成の兄。検地などを担当。
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津田宗及・千宗易（利休）：茶道を通じた政務・外交に関与。
🔹地方を治めた大名クラスの家臣
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小西行長：商人出身。熊本宇土領主。キリシタン大名。関ヶ原で処刑。
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長宗我部元親・盛親：土佐一国。豊臣に臣従。盛親は大坂の陣で奮戦。
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島津義弘：薩摩大名。朝鮮出兵で活躍。関ヶ原で敗走も家を存続。
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伊達政宗：奥州62万石。独眼竜。秀吉に臣従しつつ独自色を保つ。
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真田昌幸・信繁（幸村）：信州上田。豊臣恩顧の家。大坂の陣で最後まで抗戦。
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佐竹義宣：常陸54万石。豊臣恩顧。関ヶ原後に秋田へ転封。
🔹旗本・近習衆（子飼い武将）
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加藤清正・福島正則（再掲）。
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石川五右衛門（盗賊伝説だが、豊臣配下で捕縛）。
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加藤光泰：尾張出身。甲斐・信濃の国衆統制。
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山内一豊：土佐24万石。妻の内助の功で有名。
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木下利房・利治：秀吉一族。
🔹文化人・外交僧
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千利休：茶頭として外交・儀礼を主導。後に切腹。
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前田玄以：僧出身の奉行。
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小西隆佐：キリシタン通訳。外交僧として活躍。
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寺沢広高：肥前唐津12万石。朝鮮出兵の実務を担う。
まとめ
豊臣秀吉の家臣は
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初期の子飼い武将（前野長康・蜂須賀正勝など）
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賤ヶ岳七本槍に代表される若手武将（加藤清正・福島正則ら）
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政権運営の文治派（石田三成・前田玄以ら五奉行）
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外様の大大名（徳川家康・毛利輝元・上杉景勝ら五大老）
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文化人や外交官（千利休・小西行長など）
と多層的で、戦国から近世初期にかけての人材の「縮図」と言えるほど多彩です。